太陽の首都

つぶやき以上レビュー以下な雑感サイトです
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水原秀策「サウスポー・キラー」 

サウスポー・キラー (宝島社文庫)
あらすじ:人気球団オリオールズの投手・沢村は、身に覚えのない八百長疑惑によって自宅謹慎処分を受ける。自身の潔白を証明するため告発文書の調査に乗り出す沢村を待ち受ける陰謀とは…?

第3回「このミス」大賞受賞作。
俺は野球に関心がないので詳しいシステムはよく分からないが、選手生命の危機に立たされた男が野球界の裏事情に踏み込みつつ逆境に立ち向かう話。
野球ミステリーというやや異色のテーマで描かれているが、正直言ってミステリーという感じはない。
犯人は簡単に想像がつくし、巧妙に仕掛けられたトリックも無し。ハードボイルド・タッチのサスペンスと言った方がいいな。
人気球団の投手なのにどこか冷めた主人公・沢村、知的で魅力的な女優・黒坂美鈴、沢村に脅しをかける謎の男・高木。主要人物はこの3人で、彼らのやり取りが事件をより発展させていくんだが、残念ながら俺は最後まで沢村が好きになれなかった。
なんか、台詞の端々がやたら鼻につくんだよな。わざとそういう描き方をしているってのもあるだろうが、淡々としていてあまり共感できない。
逆に高木は「ゆすりのプロ」として独自の美学を持ち、飄々としてつかみ所がないが存在感は抜群で気に入った。

内容の方は可もなく不可もなく。
沢村に起きたスキャンダルを発端に、魅力的な女性との出会い、次第に明らかになる野球界の闇の部分などがオーソドックスに描かれている。
犯人は分かっていたものの、事件の真相は「なんだそんな事か」とちょっと期待はずれ。
途中でややダレる部分もあるが、サスペンスなシーンと試合のシーンを使い分け、全体的にはテンポ良くまとめていると思う。
でも普通だな。このミス大賞という言葉に期待しすぎたか。

★★★
[ 2009/08/06 20:45 ] 作家 は~わ行 | TB(0) | CM(0)

Simon & Garfunkel@ナゴヤドーム 

サイモン&ガーファンクルのすべて
7月8日、ナゴヤドームでサイモン&ガーファンクルの来日公演が行なわれた。
16年ぶり、しかも年齢的におそらくラストチャンスという事でギリギリで買ったチケットを手に見に行ったのだが、これが素晴らしく良かった!
ポールと共に登場したアートの「コンバンハ、ナゴヤ」で歓声と拍手が起き、「ソウデスネ、あのー…(特に続きなし)」で笑いを取りつつツアータイトルでもある「Old Friends」でスタート。そして日本でもドラマの主題歌に使われた「Hazy Shade Of Winter」と続く。
「I Am A Rock」はオリジナルよりキーが低くアレンジも違ったので、アートの調子が悪いのかと心配したが、以降は全く問題なし。美しい高音を聞かせてくれた。ポールも張りのある歌声と見事なギターテクを披露して観客を魅了。
個人的に大好きな「Scarborough Fair」は生で聞けて鳥肌が立った。
「コンドルは飛んでいく」で哀愁に包まれた後アートのソロコーナーになり、これまた大好きな「Bright Eyes」~「A Heart In New York」の間には「sweet Michael Jacksonへ」と追悼の意を込めて曲を捧げていた。
代わってポールのソロコーナー。ポールのソロ曲って実はほとんど知らなかったんだが、S&Gとは違うファンキーなムードが味わえて楽しくなった。
「明日に架ける橋」はイントロのピアノでもう会場が沸き、1番アート、2番ポールと歌うたびに拍手が起こって、明らかに特別な雰囲気に包まれてたな。歌い終わるとそれまで座っていた観客も皆スタンディングオベーション。
2度にわたるアンコールでは更に盛り上がり、今までの大人しさが嘘のように手拍子が鳴り響いて感動した。バンドも一層力強くノリノリで演奏してくれ、会場全体の一体感がたまらなく気持ちよかった。
拍手喝采の沸き起こる中、二人は手を取り合い何度も深々とお辞儀をして退場。素晴らしい2時間だった。

これで二人とも67歳とは信じられないな…すごすぎる。
全盛期の完璧なハーモニーには及ばないが、今の二人にしか出せない味わい深さみたいなものがあったし、何といってもとにかく曲がいい。それを豪華な生演奏で堪能できただけでも充分だ。
ナゴヤドームにしては音響も良かったし、「The Boxer」ではテルミンまで登場してびっくり。
ギターのマークさん、特にすごかったな。チェロ、サックス、ケーナ、更にコーラスとマルチすぎ。弟子入りしたい。
感動的なコンサートだったが、「59番街橋の歌」 がなぜか生歌じゃなく、スクリーンに映る二人の写真にBGMとして使われただけだったのは残念。
でもまぁいいや。“永遠のデュオ”の公演に立ち会えたんだから。
年齢層は高めだったが若い人や家族連れも結構いたし、もし今迷っている人がいたら絶対行くべし。

セットリスト:
[ 2009/07/11 23:05 ] US | TB(0) | CM(0)

Glasvegas 

Glasvegas
孤高度 ★★★★★
2003年に結成されたスコットランド・グラスゴー出身の4人組バンド、グラスヴェガスのデビューアルバム(2008)。
今はなきクリエイション・レコーズの総帥アラン・マッギーも絶賛!と聞いたのでとりあえず買ってみた。
ノイジーなギターの中にどこか切ない繊細さが入り混じったサウンドが特徴。
ゴッホの「星月夜」にインスパイアされたアートワークはこのバンドのイメージを上手く捉えていると思うが、「暗い激情が渦巻きながらも静寂に包まれた夜」の雰囲気がアルバム全体から伝わってくる。
シングル曲「Geraldine」や「Daddy's Gone」はかなり良いな。鬱憤を吐き出すように歌うジェームズのボーカルが効いてる。
それとこのバンド、大げさなぐらい前時代スタイル。メンバーの写真を見たらメンバー全員(女性ドラマー含め)エルヴィスばりのオールバックと黒の皮ジャンで、どんな時代錯誤者だよと思ったが本人たちは至って本気らしい(ちなみにNME Awards 2009ではエルヴィスの「Suspicious Minds」をカヴァー)。
厭世的な歌詞が多く、「Stabbed」なんてベートーベンの「月光」をバックにいじめられっ子の心理を切々と朗読。このポエムは正直微妙だが…
ジザメリが引き合いに出されるようにサウンド面でも最近のバンドとは一線を画していて、独特の存在感を放っている。
悪い意味でなく青臭さ全開って感じで、ハマればクセになるかも。
陰鬱さと高揚感をあわせ持ったスタイルはほぼ確立されているので、あとは曲のアレンジをもっと増やして欲しい。
[ 2009/07/07 23:53 ] UK | TB(0) | CM(0)

Duffy 

ロックフェリー
美脚度 ★★★★★
イギリス・ウェールズ出身のシンガーソングライター、ダフィーのデビューアルバム「Rockferry」(2008)。
スウェードのバーナード・バトラーによるプロデュースで、モノクロのアートワークにも漂う60年代のポップス、ソウル風な曲が満載。
現代のせわしなさとは無縁の、ゆったりした曲調とシンプルなサウンド、そこに溶け込むダフィーの歌声が素晴らしくマッチしている。
ハスキーでありながら甘く、癖があるのに嫌味がなく、ソウルフルかと思えば最高にロマンチック…と、彼女の持つ声の魅力が最大限に生かされていて、聞き入る事間違いなし。
なんでも彼女が育った地域はかなりの田舎で、音楽といえばラジオから流れてくる往年のヒット曲ぐらいだったそうだが、それが現在の音楽スタイルに影響を与えたのは言うまでもない。
同時期デビューのアデルと共に「エイミー・ワインハウスのフォロワー」と言われたり、近年のブルー・アイド・ソウル再燃の流れでメディアに持ち上げられた「作られたアーティスト」的な捉え方もされたが、良いものは良い。
先日'08年のグラントンベリー・フェスティバルに出演した映像を見ていたら、老若男女問わず皆一緒に合唱していて、新人でこれだけ幅広い客層に支持される歌手もそうはいないよなぁと感心した。
それと足がめちゃめちゃキレイなのにも驚いたな(笑)。ミニスカートだと長くてスラッとした足が余計に目を惹く。俺は足フェチじゃないけど思わずガン見してしまった。

―話が逸れたが、このアルバムは懐かしい雰囲気の中に心地よさとキラキラ感が詰まった完成度の高い一枚。言い換えるとこれ以上進化しようがないというか、新しい試みとかを取り入れる必要がない気がする。2ndがどうなるのか早くも楽しみだ。
お気に入りは、軽やかさとまったり感あふれる「Warwick Avenue」、ダフィーの歌心を前面に押し出した「Syrup & Honey」、UKで一位を獲得したダンサブルなシングル曲「Mercy」、そしてアルバムを締めくくるにふさわしい壮大な名曲「Distant Dreamer」。
[ 2009/06/27 00:18 ] UK | TB(0) | CM(0)

ジャック・リッチー「クライム・マシン」 

クライム・マシン (晶文社ミステリ)
ひねり度 ★★★★★
あらすじ:殺し屋リーヴズの前に現れた男は、タイム・マシンで彼の犯行を目撃したと言った。最初は一笑に付したリーヴズだが、男が次々に示す証拠に次第に真剣になっていき、何とかマシンを手に入れようと企てる。

2005年の「週刊文春ミステリーベスト10」第2位、2006年の「このミステリーがすごい!」第1位(ともに海外編)に選ばれた短編集。
ずっと気になっていたが先日中古で安売りされていたのを発見し、ようやくゲット。
ジャック・リッチー(1983年没)は、1950年~80年代にかけて短編ミステリのみを350篇も書き続けた短編のスペシャリスト。
無駄な描写を徹底的に削ぎ落とした簡潔な文体が特徴で、年代や流行を感じさせない普遍的な作品の数々が堪能できる。
ウィットに富んだ言い回しと皮肉の効いた表現、読者の予想を裏切る巧みなストーリーテリングは職人技と言ってもいい。
この本はハードカバーで約300ページだが、17もの短編が収録されている。
一人称、会話主体、人外なものなど様々ある中で、一番気にいったのは「殺人哲学者」。
わずか5ページの超短編ながら、読み手の先入観を見事に操った驚きの展開が素晴らしい。
次に好きなのは「歳はいくつだ」かな。冷酷さと哀愁が入り混じった渋い小話といった感じ。
迷推理が冴え渡るターンバックル刑事シリーズは、あくまで真剣なターンバックルの言動と実際の状況とのギャップが楽しい。
NMA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀短編賞を受賞した「エミリーがいない」は、ある程度先が読めたのであまり驚きはなかった。
というか、続けて読んでいるとどれも最初から疑ってかかるので、どんでん返し感は薄れてくるな。
それよりむしろシャープかつクールな語り口に惹き込まれる。
潔いほどシンプルな文章の中にピリッとスパイスを効かせ、全てを語らず読者に想像の余地を残した締め方も実にニクい。
こんな小説家を知らずにいたとは…勿体なかったな。
[ 2009/06/14 23:02 ] 海外小説 | TB(0) | CM(0)
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