太陽の首都

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荻原浩「オロロ畑でつかまえて」 

オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)
田舎度 ★★★★★
あらすじ:超過疎化にあえぐ日本の秘境・牛穴村が村の起死回生を賭けて手を組んだ相手は、倒産寸前のユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村新発売キャンペーン』が、今始まる―。

以前読んだ「ハードボイルド・エッグ」が面白かったので2冊目。
第10回小説すばる新人賞を受賞した荻原浩のデビュー作。
ド僻地の牛穴村住人と、ドン底の広告代理店が繰り広げるドタバタコメディーだ。
サリンジャーの名作をパロったタイトルからして予感がしたが、中身も予想通りおバカだった(いい意味で)。
こういうユーモア小説はキャラクターの個性とアイディア、それに勢いが大事だと思うが、本作は見事なバランス感覚で成り立っている。
村おこしのため上京してきた村の代表、慎一と悟。訛りが激しくマイペースな悟と、方言と標準語を話せる“バイリンガル”の慎一。キメてるつもりで普通に田舎丸出し。
一方、依頼を引き受けるユニバーサル広告社もインパクト大で、初っ端からコンドームのキャッチコピーを練りまくるシーンで始まる。掴みはバッチリだ。
物語の核となる村おこしも「恐竜捏造キャンペーン」というトンデモな作戦のもと、ネッシーならぬウッシーがお茶の間に巻き起こす騒動がにぎやかに描かれている。
著者は元コピーライターというだけあって各章のタイトルに業界用語を用いているが、その用語解説がひねくれた感じで良い。

短めの作品なのでサクサク読めるが、ラストにもう少しひねりが欲しかったな。中盤までの気合いが入った脱力ぶりのわりに、あっさり終わってしまったのが残念だ。
とはいえ下ネタに走らず、自虐的でも他虐的でもない純粋な笑いが本作には溢れている。馬鹿なんだけど清々しい馬鹿。
笑わせてやろうという気負いを感じない自然な文体は奥田英朗に近いと思う。
ニヤニヤからハハハまで、身近で分かりやすい表現に色々笑わせてもらったが、個人的に気に入ったのはこれ↓
「冗談の通じない優等生に、みんなで楽しんでいたイタズラの計画を知られてしまったようなもので、奴は必ず職員室に言いつけに行く」
絶妙なとこついてくるよなぁ。
[ 2009/02/03 00:11 ] 作家 あ~な行 | TB(0) | CM(0)
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