太陽の首都

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グラスハープ 草の竪琴 


ハートフル度 ★★★★★
あらすじ:母親と死別した少年コリンは遠縁の中年姉妹に引き取られる。姉のドリーと親しくなったコリンは、ある日彼女と共に森の木の上にある家で暮らす事に…。

本作に判事役で出演しているウォルター・マッソーの弟、チャールズ・マッソー監督のハートフル・ロマン。トルーマン・カポーティの自伝的な同名小説の映画化(1996)。
主演はエドワード・ファーロング。「キャリー」で母娘を演じたシシー・スペイセクとパイパー・ローリーが姉妹役で再共演しているほか、ジャック・レモンやメアリー・スティーンバーゲンなど脇を固めるキャストもなかなか豪華。「なんでこれ借りたんだっけ?」と思ったらショーン・パトリック・フラナリーも出演しているからだった。
日本での公開時はエドワードとショーンの美形2人を前面に出して宣伝したためか、一般的な評価はあまり高くなかったらしいが、子供も大人も楽しめる佳作だと思う。

母親を亡くし預けられた親戚のもとで経験する、人との繋がりと成長が少年の視点から描かれている。
コリンを引き取った姉妹の妹ヴェレーナは、小さな町の中で一目置かれるバリバリのキャリア・ウーマン。現実主義のヴェレーナとは対照的に、姉のドリーはおっとりしたロマンティックな性格の持ち主。
ある日ドリーが作っている薬を商品化しようとしたヴェレーナと対立した彼女は、メイドのキャサリンとコリンと共に家出し、森にある木の上の家で暮らし始める。
そこに集まってくる町の外れ者たちと気ままな生活を送るうちに、それぞれの心に現れる変化をゆったりと描いている。

登場人物たちの繊細な心理表現もさる事ながら、何よりもドリーの生き方が素晴らしい。無垢な眼差しと、穏やかで思慮深い物腰からは少女と知的な女性の両面を感じられ、とても魅力的だ。多分これはパイパー・ローリーの演技力によるところが大きいだろう。
「愛は愛からしか生まれない」「人が死んでも草花が人々の思い出を語り続ける」など、ロマンティックすぎる考え方もドリーが言うと説得力がある。
そんな彼女に惹かれたのか、森でのヒッピーな暮らしには寂しさを抱える人間が集まってきて、その一人であるクール判事とドリーのやり取りをはじめ皆が思いやりの心で通じ合う様子は温かい。

家出状態のコリン達を引き戻そうとする町人との騒動のあと姉妹が再会するシーンでは、社会的な生活を嫌うドリーを疎んでいたヴェレーナも実は精神的な繋がりを求めていた事が分かる。
いつも厳しく、自分の稼いだお金によって生活させていると思っていたヴェレーナが「一人ではこの家は広すぎる。姉さんがいないと生きていけない、私も一緒に暮らさせて」と懇願し、姉妹の絆が描かれる。この映画の感動的なハイライトだ。
この作品全体に貫かれている「人は支えあって生きている」というテーマは真理だと思うが、あまりに当然すぎて普段はあまり感じる事はない。
それを改めて思い出させてくれる映画だったな。
[ 2007/11/01 23:13 ] ドラマ | TB(0) | CM(0)
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