太陽の首都

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スティーヴン・キング「スタンド・バイ・ミー」 


懐古度 ★★★★★
あらすじ:1960年、米メイン州の田舎町キャッスルロックに暮らす4人の少年は、行方不明だった少年の事故死体が森の奥にあると知り、「死体探し」の旅に出る。

このタイトルを知らない人はいないだろう。
1986年に公開された映画は青春映画の傑作として名高い。
この「スタンド・バイ・ミー」、俺の好きな映画部門で不動の一位である作品。そりゃもうぶっちぎりだ。
好きすぎて客観的に語れないだろうから映画のレビューはしないが、今までスルーしていた原作を読んでみた。
著者はモダン・ホラーの旗手と言われるスティーヴン・キング。
実は彼の「刑務所のリタ・ヘイワース」を映画化した「ショーシャンクの空に」がお気に入り映画2位だったりするんだが、まぁそれは置いておこう。

小説の原題は「The Body(死体)」で、「恐怖の四季」と名付けられた4本の中編の秋にあたる作品だ(実際には晩夏に近い)。
映画を見た方は知っているだろうが、死体探しを通して悪ガキ4人組の友情や成長を描いている。
時が経ち作家となった一人が回想して書くというスタイルで、内容も映画とほぼ同じ。一番違うのはラストのまとめ方か。
映画はやや感傷的に終わっていたが、原作はもう少し達観ぎみだ。
さらに少年達のその後の描かれ方も異なり、映画で疑問だった不吉の予兆の意味が分かった。
どうしても読みながら映画の映像を思い浮かべてしまうが、感じる印象はどちらもさほど変わらないな。懐かしさと切なさが入り交じった複雑な気持ちになる。

線路の上を歩いていく、というのに憧れたなぁ…(ただし実際にやると鉄道営業法違反で捕まる)。他にも秘密基地とか仲間内だけのサインとか下らない話とか、自分にもあった子供達だけの世界というものを思い出さずにはいられない。
冒険小説の形を取っているが線路の先にあるのは希望ではなく、死体。これがこの作品全体の雰囲気を決定づけてるな。
どこか暗い後ろめたさを感じながらも死体に惹かれずにはいられない少年たちに自然と感情移入してしまう。半自伝的な作品とはいえ、12歳の子供の心情をどうしてここまで的確に表現できるんだ。
なお、作中に主人公ゴーディの初期の作品として短編が2本収録されている。「スタッド・シティ」と映画でも使われたパイ食い大会の話で、これらは実際に若い頃のキングが書いた習作らしい。

この本に収められているもう一つの作品は冬の物語、「マンハッタンの奇譚クラブ」。
不思議な話を披露する風習のある奇妙な紳士クラブを描いた、地味ながら味わいのある中篇。
ちなみに春夏編には「刑務所のリタ・ヘイワース」と「ゴールデンボーイ」が収録されており、「マンハッタン~」以外は映画化されている。
「恐怖の四季」というのは誤解を招くタイトルで、ホラー性はほとんどない。本当は「Different Seasons」なので「それぞれの季節」でもいいと思うが、キングのイメージに合わせたんだろうか。
[ 2007/09/24 01:07 ] 海外小説 | TB(0) | CM(0)
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