太陽の首都

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バリー・リンドン 

バリー リンドン [DVD]
成功と没落度 ★★★★★
あらすじ:18世紀ヨーロッパ、アイルランドの農民バリーは従姉への愛から将校に決闘を挑むが、警察に追われる身となり村を出る。軍人として放浪する中レディー・リンドンと出会い、貴族の称号を得ようとする。

スタンリー・キューブリックが18世紀ヨーロッパを舞台にある青年の半生を描いた歴史ドラマ(1975)。
原作はウィリアム・サッカレーの「The Luck Of Barry Lyndon」。
完璧主義者として知られるキューブリックだけに、時代考証・美術・衣装など徹底したリアリズムがとられ、18世紀を忠実に再現している。
中でも有名なのが撮影方法で、当時と同じくロウソクの明かりだけで撮影するため、NASAのために開発されたレンズを用いて撮影された。
努力の甲斐あって、全体的に薄ぼんやりとした画面の中に幻想的な美しさが見事に現れている。
どのコマを切り取っても絵画のように美しい画面構成に加え、BGMにはアイルランド民謡やヴィヴァルディなど18世紀のバロック音楽が使われどこまでも優雅だ。
決して展開を急がないキューブリック独特のタイム感も絶妙。
なお、今作はアカデミー賞の撮影賞、歌曲賞、美術賞、衣裳デザイン賞を受賞。

内容は歴史ドラマでありながら風刺映画。
前半はバリーの成り上がりぶり、後半は転落を描く2部構成で、3時間を越える大作。
ライアン・オニール演じるバリーは七年戦争に参加する軍人生活を経て、警察のスパイ、イカサマ賭博師へと転身。運と機転を生かし成り上がっていく。
やがて貴族のレディー・リンドンと結婚し子供も生まれるが、浮気しまくりで前夫の息子との間に確執が起き、ついには社交界での信用も失う。
バリーの人生は一気に下り坂、惨めな余生を送る事に。

結局は平民と貴族との差を露呈したというか、自業自得というか。
堕落した貴族社会もそうだが、作中に出てくる「華やかな騎士道の裏にある略奪の歴史」も、必然なんだろうが今となっては虚しい。
キューブリックが当初題材にしようとしていたナポレオンなんて、この言葉がズバリ当てはまるな。
予算の関係で断念したらしいが、本質的なテーマは今作と同じようなものだったのかもしれない。
「美しいものも醜いものも皆同じ。今はあの世」という最後の一文が痛烈。
[ 2007/08/24 17:14 ] ドラマ | TB(0) | CM(0)
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