太陽の首都

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夏目漱石「こゝろ」 

こゝろ (角川文庫)
静かな衝撃度 ★★★★★
あらすじ:仕事にもつかず、奥さんとひっそり暮らしている「先生」。「自分は寂しい人間だ」「恋は罪悪だ」…。言葉の背景は謎のまま、私は先生の元をたびたび訪れるようになるが…

高校二年用のほとんどの教科書に採用されてきたという漱石の代表作。
多分この作品を読もうとする人間の多くは、高校での授業がきっかけじゃないだろうか。俺もその一人。
教科書に載っていたのは「先生と遺書」のごく一部だったが、その前に先生との出会いを回想する「先生と私」、大学卒業後の故郷での生活を描く「両親と私」の全3章からなる長編。

構成力・表現力ともに巧みで無駄がない。
前半で先生の謎めいた言動に複線を張りつつ、最後の章で全てが明らかにされる。
「先生」と「お嬢さん」と「K」、俗に言えば三角関係に陥るわけだが、利己心と倫理観の間で激しく葛藤する様子は圧倒的。
テーマも普遍的なので時代を超えて読み継がれるのも頷ける。

漱石といえば「浪漫」「流石」「兎に角」などの当て字や、「電力」「価値」「反射」といった造語を生み出した事でも知られている。
言葉に関する才能は筆力にも現われていて、精緻な描写に衝撃を受けた。最も印象的なのは次の一文。
「もう取り返しがつかないという黒い光が、私の未来を貫いて、一瞬間に私の前に横たわる全生涯をものすごく照らしました。」
この表現力。惚れたね。
初期の作品も読んでみよう。
[ 2007/07/02 22:56 ] 作家 あ~な行 | TB(0) | CM(0)
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