
隠微度 ★★★★★
やたらと文中に隠微という単語が出てくる。どんだけ隠微なんだ。
16年前に起きた事件を発端とし、精神に障害を持つ殺人者マークスと事件を追う刑事たちの内部事情を鋭く描いた警察小説。'93年度直木賞受賞作品。
初めて高村薫の小説を読んだが、なかなか良いな。
描写が濃く、悪い意味ではないがサラッとした文体ではないので序盤は読みにくかった。
だがストーリーが進むにつれて力強い描写が魅力的になってきて、下巻は一気に読んだ。
過去と現在、2つの事件に隠された真相を暴くミステリーの王道ながら、人間の葛藤や苦悩も描く事で成功してるな。
登場人物が多いぶん複雑に絡み合う人間関係が面白い。
刑事同士の争い、キャリア対ノンキャリア、大学OBの秘密、マークスと看護婦の絆、合田と義兄の関係など、事件そのものよりも惹き込まれた。
七係の刑事たちは性格をやや作りすぎている感もあったが、純真と狂気が入り混じったマークスは珍しいタイプの犯人で魅力的だ。警察をほとんど意識してないし。
まさか泣けるラストが待っているとは思わなかった。
合田刑事のシリーズは他にも出ているようなので気が向いたら読んでみるか。
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ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼ
著者の濫読ぶりは半端ではない。選民思想、ハッカー、秀吉、スカトロ芸術、毛沢東、脳科学、日本書紀、ナスカの地上絵、学力崩壊、自殺日記、その他その他その他…。目次にはあらゆる種類の分野や諸問題がずらりと並んでいて、それだけで満腹になってしまいそうだ。こういっ




