洋楽・洋画・本のレビュー。色々手を出してます。

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Stereophonics@名古屋クラブクアトロ

プル・ザ・ピン
ライヴレポ第2弾。
2月5日に行われたUKの3ピースバンド、ステレオフォニックスのライヴに行った。
先日行ったダイアモンドホールより小さいので、ケリーを間近で見られるとあって大期待。
2nd以降の全英一位記録を更新した6thアルバム「Pull The Pin」(上写真)を引っさげての来日に備え、前作のツアーを収めたライヴ盤「Live From Dakota」を事前に購入して予習はバッチリだ。

そして当日。
ケリー(Vo,G)はいつも通りサングラスに革ジャン、黒のパンツで登場し、小柄ながら存在感は抜群。リチャード(B)とハヴィエ(Dr)、サポートギタリストのアダムも現れライヴスタート。
一曲目はニュー・アルバムから「Bank Holiday Monday」。冒頭にふさわしいパワフルなナンバーに、前方の観客は縦ノリ。勢いに乗って俺も一緒にジャンプ。
疾走感そのままに「The Bartender And The Thief」、「A Thousand Trees」まで一気に駆け抜ける。
1st、2ndを中心に緩急つけて演奏し新譜からは少なめだったが、「Stone」での熱唱にはシビれた。

1stの名曲「Local Boy In The Photograph」で一旦メンバーは退場し、アンコールに突入。
海外ではお馴染み・ケリーのアコースティックコーナーは残念ながら「Maybe Tomorrow」のみだったが、照明が落とされ薄暗い中に響き渡るハスキーな歌声にみんな聞き入ってたな。
ラストは前作以降定番となった「Dakota」。前列はジャンプジャンプでガッツリ盛り上がり、余韻冷めやらぬ中メンバーは颯爽と去っていった。

MCでは半分以上英語が聞き取れなかったが、ケリーケリーと叫ぶ観客に「何だよ?」と笑ったり、チャイニーズがどうのこうの言っていた人に「君は英語が上手いからツアースタッフになれるよ」と答えたりとなかなか機嫌は良さそうだったな。「Do it」連呼も笑えた。
ライヴに定評があるステフォだけに見応え・聞き応えは充分あるし、淡々と演奏している姿も硬派だ。
欲を言えばもう数曲聞きたかったが、パワフル&ダイナミックな密度の濃い時間を過ごせて大満足。
名古屋は日本ツアーの初日だったが、最終日の東京では新曲を披露し夏フェスにも出演するとか言っていたようなので今から楽しみだ。

セットリスト:

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Arctic Monkeys

ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット
等身大度 ★★★★★
2006年リリース、アークティック・モンキーズのデビュー・アルバム「Whatever People Say I Am, That's What I'm Not」。
去年ロック界の注目を最も集めたUKの新人バンド。
'05年にファンがネットで公開した音源が話題となり、口コミで人気が拡大したというのがいかにも現代的。彼らが登場してからmyspaceなどが一気に浸透していったような気がするな。
Franz Ferdinandなどを擁するDominoレーベルと契約後、シングル「I Bet You Look Good On The Dancefloor」が全英チャートで初登場一位に輝き、一週間で4万枚を売り上げる衝撃のデビューを飾る。
ライヴは常にソールドアウト、しかも観客は既に歌詞を完全に覚えて大合唱という異常事態。日本でも洋楽アーティスト、かつ新人でありながらシングルが発売された。
異例づくしの中リリースされた1stアルバムは当然のように全英初登場一位、米ビルボードでも初登場24位。その年のイギリスの音楽賞を総ナメした。
記録を並べるとキリがないので省略するが、毎週のようにニュースが飛び込んできていた彼らのアルバムを聞いたのは'06年の後半。
その頃はメロディー中心の音楽を聞いていたので「ふーん、激しいね」てな感じだった。
だが最近久々に聞いて考えを改めた。やっぱすごいな。

急きたてるように刻むタイトなドラム、緩急自在に変化する捻くれたギターと唸るベースライン。ヴォーカルも歌うというより捲し立てているだけのようなのに、メロディーと絶妙にマッチする。
曲構成も複雑で、3分の間に七変化する密度の濃さ。そしてそれが違和感なく収まっているバランス感覚。
今までありそうでなかった新しいサウンドを、自分たちのロックスタイルとしてしっかりと確立している。
しかもそれをやってのけているのが21、2の男たちというのが尚更すごい(アルバムリリース時は20歳)。
シェフィールド出身、ダサい服装にニキビ顔の彼らが日常の不満や欲求をありのままに歌い上げる姿が同世代の若者たちの共感を呼んだのも分かるな。変にカッコつけてない正真正銘ロック馬鹿なのもいい。

お気に入りはM2「I Bet You〜」、3「Fake Tales of San Francisco」、9「Mardy Bum」、11「When The Sun Goes Down」。
特に「When〜」は素晴らしく、歌詞を元に「Scummy Man」というショートフィルムも作られた。
どこか冷めた視線で語られる熱いロックが一癖あって好きだ。
2ndアルバムをまだ聞いていないので好き勝手に書くが、「オアシス以来の衝撃」(さすがに言いすぎだろう)とか褒めちぎるメディアにあまり振り回されないで、自分たちのスタイルを貫いてほしいな。
けっこう飄々としてはいるようだがオアシスほど図太くないだろうし。

Robbie Williams

グレイテスト・ヒッツ
ロビー節度 ★★★★★
UK、いやヨーロッパを代表するポップ・シンガー、ロビー・ウィリアムスの「Greatest Hits」。
ロビーのキャリアは1990年、UKのアイドル・グループTake Thatのメンバーとしてデビューしたところから始まる。
テイク・ザットは絶大な人気を誇ったが、意見の食い違いなどからロビーは'95年に脱退、ソロとして活動を始める。
人気グループからソロに転向すると大抵失敗するが、ロビーは違った。
アルバム毎に進化を遂げビッグ・セールスを叩き出し、ここ10年で最も成功した男性アーティストに挙げられる。
ただし、日本ではびっくりするほど人気が無い。

ロビーの魅力は何と言っても歌と曲の良さ。
歌唱力は抜群で、ロック・ポップ・バラード、どんな曲でも見事に歌い上げる。他のアーティストのカヴァーでも難なくロビー節に変えてしまうのがすごい。
ゴージャスでメロディアスなソング・ライティングはロビーを語る上で欠かせないパートナー、ガイ・チェンバースとの共同作業。
ライヴでは人懐っこい性格でおどけてみせたり、面白ダンスを披露したりとエンターテイナーぶりを発揮しているが、Oasisと「デブのダンサー事件」が勃発した事もある(詳細は後述)。

このアルバムはシングル曲を収めたベスト盤で、新曲「Radio」と「Misunderstood」を含む全19曲入り。
捨て曲は一切ナシ、全力・全開だ。ベストとはいえ、改めてクオリティーの高さを感じさせられる。
UKで一位を獲得した「Millennium」「She's The One」「Rock DJ」「Eternity」「Radio」をはじめ、テイク・ザット時代を振り返る「No Regrets」、カイリー・ミノーグとのデュエット曲「Kids」などバラエティー豊か。
その中でもロビーのキャリアを代表する名曲が「Angels」。ライヴではオーディエンスの大合唱が巻き起こる壮大なバラードだが、意外にも一位にならなかった。
俺のお気に入りは「Feel」「Something Beautiful」「Eternity」。

オアシスとの確執:

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Blue

One Love
R&Bポップ度 ★★★★★
ブルーはイギリスのヴォーカル・グループ。メンバーは(画像左から)Antony Costa、Duncan James、Lee Ryan、Simon Webbeの4人。
2001年に「All Rise」でデビュー。
ボーイズ・グループとしては遅咲きだが、ポップスにR&Bを上手く取り入れたクラブ系の曲を持ち味に高い評価を得た。
2002年にはイギリスのグラミー賞と言われるブリット・アワードでブリティッシュ・ニュー・カマー賞を受賞。

同年、2ndアルバム「One Love」(画像)をリリース。
1stは4人の中でも歌唱力のズバ抜けたリーのヴォーカルが前面に出ていたが、今作では4人のハーモニーを調整しバランスの取れた作品となった。
楽曲もR&Bテイストは生かしつつ、より力強く・よりキャッチーになり大ヒット。日本でも35万枚のセールスを記録。
中でもタイトル曲「One Love」は、ブルーの代名詞とも言える名曲。前向きなメッセージの歌詞もいい。「U Make Me Wanna」もラヴソングだがただのバラードではなく、コーラス部分は一度聞いたら忘れられない。
ほか、Elton John本人と共演したカヴァー曲「Sorry Seem To Be The Hardest Word」も聞きどころ。

4人とも歌唱力は申し分なく、それぞれの声質の魅力もある。
特にリーは音域があるだけでなくソウルフルで、初めて聞いた時その上手さに衝撃を受けた。1stの「If You Come Back」や、3rdのタイトル曲「Guilty」などバラードでの歌声はピカイチ。
しかし、どんなに上手くてもソロで成功するのは難しい。
Take Thatのロビーや'NSyncのジャスティンは希少なパターンだろう。
ブルーも3rdアルバム後それぞれソロに転向したもののグループほどのヒットは飛ばせず、唯一成功と言えるのは黒人のサイモンのみ。
現在ソロ・アルバムも2枚リリースし、映画にも進出している。

そもそもボーイズ・グループというのは短命。
'05年に復帰作「Never Gone」をリリースしたBSBも辛うじてという感じで、90年代のブームに乗ったヴォーカル・グループは軒並み解散している。
'98年デビューのWestlifeだけが例外だな。やはりバラードは強い。

Pet Shop Boys

リリース
ゆったり度 ★★★★★
2002年リリースの「Release」。同じ単語でもアルバム・タイトルの方は「解放する」という意味。

ペット・ショップ・ボーイズはニール・テナントとクリス・ロウが'81年に結成したUKのポップ・デュオ。
West End Girls」「Go West」「New York City Boy」「Always On My Mind」などのヒットで知られている。
同年デビューのデュオというとEurythmics、Tears For Fears、Wham!なんかがいるが、アイドル的人気を得たワムはともかく、80年代を象徴するシンセの洗礼を受けた曲作りと個性的なヴォーカルという点では共通している。
でも人工的なエレクトロ・サウンド、皮肉的な歌詞、ニールの冷淡で澄んだ歌声が重なって生まれるあのメロディーはPSBにしか出せないよな、と思う。
しかも'86年のデビュー・アルバム以来、コンスタントに上質のアルバムを発表し続けるバイタリティーはすごいな。

「Release」は12枚目のアルバムでタイトル通り解放感あふれる楽曲で満たされた作品。
シングル・カットされた「Home And Dry」(「成功して、無事に」の意)をはじめ、「I Get Along」「E-Mail」など、このアルバムでのニールの歌声は柔らかい。
ほっと一息な一枚だ。
なお、元The Smithsのジョニー・マーがほとんどの曲にギターで参加しているのもポイント。

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Author:Oops!

23、趣味に生きてるフリーター
現在、多忙につきユルユル更新

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ロック・ポップス中心に浅く広く
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