太陽の首都

洋楽・洋画・本の鑑賞メモ。時々ネタバレ。
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Duffy 

ロックフェリー
美脚度 ★★★★★
イギリス・ウェールズ出身のシンガーソングライター、ダフィーのデビューアルバム「Rockferry」(2008)。
スウェードのバーナード・バトラーによるプロデュースで、モノクロのアートワークにも漂う60年代のポップス、ソウル風な曲が満載。
現代のせわしなさとは無縁の、ゆったりした曲調とシンプルなサウンド、そこに溶け込むダフィーの歌声が素晴らしくマッチしている。
ハスキーでありながら甘く、癖があるのに嫌味がなく、ソウルフルかと思えば最高にロマンチック…と、彼女の持つ声の魅力が最大限に生かされていて、聞き入る事間違いなし。
なんでも彼女が育った地域はかなりの田舎で、音楽といえばラジオから流れてくる往年のヒット曲ぐらいだったそうだが、それが現在の音楽スタイルに影響を与えたのは言うまでもない。
同時期デビューのアデルと共に「エイミー・ワインハウスのフォロワー」と言われたり、近年のブルー・アイド・ソウル再燃の流れでメディアに持ち上げられた「作られたアーティスト」的な捉え方もされたが、良いものは良い。
先日'08年のグラントンベリー・フェスティバルに出演した映像を見ていたら、老若男女問わず皆一緒に合唱していて、新人でこれだけ幅広い客層に支持される歌手もそうはいないよなぁと感心した。
それと足がめちゃめちゃキレイなのにも驚いたな(笑)。ミニスカートだと長くてスラッとした足が余計に目を惹く。俺は足フェチじゃないけど思わずガン見してしまった。

―話が逸れたが、このアルバムは懐かしい雰囲気の中に心地よさとキラキラ感が詰まった完成度の高い一枚。言い換えるとこれ以上進化しようがないというか、新しい試みとかを取り入れる必要がない気がする。2ndがどうなるのか早くも楽しみだ。
お気に入りは、軽やかさとまったり感あふれる「Warwick Avenue」、ダフィーの歌心を前面に押し出した「Syrup & Honey」、UKで一位を獲得したダンサブルなシングル曲「Mercy」、そしてアルバムを締めくくるにふさわしい壮大な名曲「Distant Dreamer」。
[ 2009/06/27 00:18 ] UK | TB(0) | CM(0)

ジャック・リッチー「クライム・マシン」 

クライム・マシン (晶文社ミステリ)
ひねり度 ★★★★★
あらすじ:殺し屋リーヴズの前に現れた男は、タイム・マシンで彼の犯行を目撃したと言った。最初は一笑に付したリーヴズだが、男が次々に示す証拠に次第に真剣になっていき、何とかマシンを手に入れようと企てる。

2005年の「週刊文春ミステリーベスト10」第2位、2006年の「このミステリーがすごい!」第1位(ともに海外編)に選ばれた短編集。
ずっと気になっていたが先日中古で安売りされていたのを発見し、ようやくゲット。
ジャック・リッチー(1983年没)は、1950年〜80年代にかけて短編ミステリのみを350篇も書き続けた短編のスペシャリスト。
無駄な描写を徹底的に削ぎ落とした簡潔な文体が特徴で、年代や流行を感じさせない普遍的な作品の数々が堪能できる。
ウィットに富んだ言い回しと皮肉の効いた表現、読者の予想を裏切る巧みなストーリーテリングは職人技と言ってもいい。
この本はハードカバーで約300ページだが、17もの短編が収録されている。
一人称、会話主体、人外なものなど様々ある中で、一番気にいったのは「殺人哲学者」。
わずか5ページの超短編ながら、読み手の先入観を見事に操った驚きの展開が素晴らしい。
次に好きなのは「歳はいくつだ」かな。冷酷さと哀愁が入り混じった渋い小話といった感じ。
迷推理が冴え渡るターンバックル刑事シリーズは、あくまで真剣なターンバックルの言動と実際の状況とのギャップが楽しい。
NMA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀短編賞を受賞した「エミリーがいない」は、ある程度先が読めたのであまり驚きはなかった。
というか、続けて読んでいるとどれも最初から疑ってかかるので、どんでん返し感は薄れてくるな。
それよりむしろシャープかつクールな語り口に惹き込まれる。
潔いほどシンプルな文章の中にピリッとスパイスを効かせ、全てを語らず読者に想像の余地を残した締め方も実にニクい。
こんな小説家を知らずにいたとは…勿体なかったな。
[ 2009/06/14 23:02 ] 海外小説 | TB(0) | CM(0)

ダウンタウン物語 

ダウンタウン物語 [DVD]
子供度 ★★★★★
あらすじ:1930年代、禁酒法下のニューヨーク。そこではギャング同士による血で血を洗う抗争が続けられていた。ギャングのバグジーは、混乱に乗じてのし上がろうとするが…。

「小さな恋のメロディ」で知られるアラン・パーカーによる初監督作(1976)。
驚くべき事にこの映画には大人が一人も出てこない。出演者は全員子供、しかも平均年齢12歳というユニークなギャング映画だ。
完璧なオールドファッションに身を包んだ子供たちがギャング抗争を繰り広げる…と書くと学芸会チックだが、演技力は申し分なし、セットや演出も本格的で普通に面白い。
最初はなんで大人を使わないんだと思ったが、子供がやるからいいんだと見終わって分かった。
大筋はオーソドックスなギャングものだが、手にする武器は漆喰マシンガン、走る車は足でこぎ、最後はみんな仲良くパイまみれという、愉快なエンターテイメントに仕上がっている。
ミュージカルとしての側面も持ち、間に挿入される歌とダンスも軽快で楽しい(明らかに大人が声を吹き変えているのがまた笑える)。
冴えないギャングと売れない歌手の恋愛模様も描かれ、大人の事情を子供が演じるという奇妙なユーモアとアイロニーが絶妙だ。
しかも、この作品には当時14歳のジョディ・フォスターが酒場の歌姫タルーラ役で出演しており、大人顔負けの妖艶な魅力を放っている。ちょっとした仕草や表情における演技力や存在感はやっぱり抜きん出ているな。
大人の社会を子供が演じるというのは短編映画やミュージック・ビデオでいくつか見た事があるが、それらの中でも抜群の完成度と成功を収めたこの作品、おすすめだ。

Guster 

なくしてしまったもの
ほんわか度 ★★★★★
いつ買ったのか忘れたが聞いてみたら結構良かったアルバムを紹介。
アメリカ・ボストン出身のポップロック・バンド、ガスターの「なくしてしまったもの(原題:Lost And Gone Forever)」(1999年)。
'91年にライアン(V,G)、アダム(V,G)、ブライアン(P)の3人で結成されたが、バンド構成がユニークだ。
ボーカル&ギターが2人でパーカッション1人、つまりベースプレイヤーとドラマーがいない。
代わりに耳に残るのは奇妙なポコポコ音。どうやらボンゴなどを使っているらしいが、ドラムにはない柔らかさや温かさが曲を包み込んでいて不思議な感じ。
更にアコースティックなサウンドに重なるボーカルのハーモニーが絶妙にマッチしていて、ふわふわした雰囲気を生み出している。
メロディーの繊細さもアメリカのバンドにしては英国風で、特に新鮮さはないが古臭くもなく、正統派というのともちょっと違う…でも何か心地いいなーという、いわば癒し系?
曲中でタイプライターの音が聞こえる「Barrel Of A Gun(4,3,2,1,)」や、「ファーファファファー」とサビを口ずさんでしまう「Fa Fa」、更にはコンテストを勝ち抜いたファンによる口笛を取り入れた「All The Way Up To Heaven」も面白い。
帯に「疲れたカラダによく効くガスター」と書いてあったが、まさにそんな感じだ。BGMに掛けても邪魔にならないし、不思議なノリに耳を澄まして聞くのもいい。
日本盤はどうやらこの一枚しか出ていないようで、もう解散してるかと思いきや現在も4人編成でしっかり活動中。
これまでジョン・メイヤーやベン・フォールズ、ルーファス・ウェインライトなどともツアーを回り、今年は6thアルバムもリリース予定とか。
ちょっと輸入盤をチェックしてみるかな。
[ 2009/06/03 22:59 ] US | TB(0) | CM(0)

F1泥仕合 

今シーズンはなるべく静観していようと思ったが…

モズレーのおっさん、いい加減にしろよ。
もしこのまま強引にバジェットキャップを導入してフェラーリらが撤退なんて事態になったら俺は見限る。
いくら経済危機とはいえ、過去60年の誇りと栄光を踏みにじって残りカスみたいになったF1なんて見たくない。
俺はフェラーリ信者じゃないけど、「フェラーリがいなくてもF1は成り立つ」発言は明らかに不謹慎。そんなのもうF1とは呼べないだろ。
9割のチームが反対するような現状が正しいわけない。
次回、伝統のモナコGPはどうなることやら…
[ 2009/05/17 22:08 ] 雑記 | TB(0) | CM(0)
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Author:Oops!
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